2017年3月8日水曜日

Accrual (Accrue)ってなに? [ Accrual accounting (発生主義会計) ]

Accrue(アクルー)なんて普通に英語の勉強をしていても聞きなれない言葉だ。こういう分かりにくい言葉がAccountingそのものや日本人にとっての英文会計を分かりにくくするのだろうなと思う。

Accrue(動詞)の意味は辞書をひくと「生じる」とか「費用が発生する」と出てくる。
Accrual(アクルーアル)(名詞)で検索すると会計用語として「発生主義」などと出てくる。
ここではAccrual accounting(発生主義会計)について説明したい。

まず「費用が発生する」ということを2種類の例で考える。

一つ目は現金ですぐそこの文房具屋から必要な事務用品($100)を買ってくるような、費用と現金が同時に計上できる場合である。シンプルに仕分けとして、
借方(Dr.) Office supplies $100 / 貸方(Cr.) Cash $100

二つ目は会社が売る商品を卸問屋から仕入れるにあたり、商品($ 1,000)は今月すでに手元に届いているけれど、後でまとめて来月に払うようなケースである。商品は受け取っているのでお金を払う義務は「生じ(Accrue)」ているのだけれど、来月に入るまで現金は出ていかない。会計のレポートは月々に区切って出すので、すでに債務が発生している今月の費用として、お金が出ていなくても費用として計上する必要がある。これが発生主義会計を特徴付ける一つの例である。そしてその際に現金の場所を埋め合わせるAccount Payableという勘定が登場する。
借方(Dr.) Inventory(商品) $1,000 / 貸方(Cr.) Account Payable(買掛金) $1,000
この仕訳がないと今月のレポートは終わらないのである。[逆に現金主義会計(小さい個人事業主などではありうる)では現金が動くまで計上しないので、今月のレポートにこの仕訳を入れない。]

0 件のコメント:

コメントを投稿